(PS4)戦場のヴァルキュリア リマスター & 4|シミュレーション好きにおすすめの隠れた名作

PS4

プレイ時間

  • リマスター(1作目): 116時間
  • 4: 114時間

スコア

  • [ストーリー・シナリオ] : ★★★★★ 5
  • [キャラクター] : ★★★★★ 5
  • [世界観] : ★★★★☆ 4
  • [グラフィック] : ★★★★★ 5
  • [ゲーム性・ユーザビリティ] : ★★★★☆ 4

Good

想像以上に泣けたストーリー

ゲーム部分に期待して購入したので、ストーリーは全然期待していませんでしたが、これが意外にも良かったです。
リマスター(1作目)も4も根底にあるのは戦争に巻き込まれる若者たちの物語で、主人公を中心にした青春ストーリーですが、世界観やキャラクターもしっかり作りこまれていて、笑いあり涙ありで、昨今の雑に量産されたアニメよりもよっぽど見ごたえのあるストーリーでした。
特に私は家族愛ストーリーに弱いので、隣に妻が座っていなかったら、リマスターの最後の展開で間違いなくむせび泣いていました。

ストーリーはそれぞれ独立しているので、本編だけ遊ぶつもりであれば、どちらから始めても構わないと思いますが、4のDLCにはリマスターをプレイした人にしか刺さらない胸熱な要素が用意されていますので、個人的にはリマスターからプレイすることをおすすめいたします。
※後述しますが、ゲーム性の面でもリマスターからのプレイがおすすめです。

ポリコレ無しの人間味溢れるキャラクターたち

リマスターも4もどちらも個性豊かなキャラクターが多数登場します。
かなり濃いキャラばかりなので、メインキャラクター以上に愛着を持ってしまうキャラクターも結構いました。
古い作品ということもあってか、ポリコレなんて関係なく、人間味溢れるオネエキャラなんかも登場するのは個人的に大好きです。

DLCではメインではないキャラクターのみで組まれたユニットで戦うシナリオがあったりして、こういった部分もメインキャラクター以外に愛着が持てるようになる良い仕掛けだと思いました。

「CANVAS」と「BLiTZ」

グラフィックは「CANVAS」と呼ばれる独特の表現方法で、3Dモデルを2Dの手書き絵風に仕上げられています。そのため、グラフィックに関して古臭さは一切感じませんでした。

メインのゲームでは「BLiTZ」と呼ばれる独特のシステムが特徴式で、マップ上ではキャラの配置や戦場を確認するだけで、移動や戦闘はTPS視点のアクションゲームのような操作になります。アクションと言っても、自分のターンで敵が向かってくることはないので、アクションが苦手な人でも問題ないと思います。独特すぎて最初は戸惑いますが、分かってくるとこれが非常に面白いです。

兵種ごとに明確な強みと弱みがあり、どの兵種をどのルートで進めるか、歩兵以上に強みと弱みがある戦車をどう進めていくのか、1ターンも無駄にせず、なにが最善の手かを模索していくのは非常にやりごたえがありました。

4では新兵種が追加されていたり、システム的にもリマスターより若干洗練されているため、先に4をやってしまうとリマスターではストレスを感じてしまうかもしれません。メインの面白さは変わりませんので、両方遊ぶかもしれないという人はリマスターを先にプレイすることをおすすめします。

Bad

乱数要素はいらなかった

このゲームには攻撃を確率で外してしまうとか、クリティカルが発生するという要素があります。各ステージでランクにこだわらずにクリアするのであれば何とかなルレベルだと思いますが、Sランククリアを目指すとなれば話は別です。
Sランククリアは最短の手数でクリアする必要があるため「攻撃が当たって計画通り倒せたらセーブ、失敗したらロード」という作業を戦闘中に何度も繰り返す必要があります。これがかなりのストレスでこのゲームの最もマイナスだと感じた点でした。ゲームにおいて乱数は面白さの要素の一つだと思いますが、本作のような戦略ゲームはランダム要素が無くても、もしくは極力少なくても十分ゲームとして成立したと思います。

ゲームの難易度が高い

個人的には本当に程よい難易度だったのですが、本作は難易度を選ぶことが出来ず、特にリマスターの方は難易度の高い部類のゲームだと思います。ゲーム中盤のステージが最終ステージより難しいという声も多いです。ストーリーが良いので、それだけでも体験したいという人向けに、難易度が選べたらもう少し万人受けしたかもしれないですね。

[総評]

私はかなり気に入ってしまったため、リマスターではトロコンを目指すために2周半ぐらい周回してしまいました。攻略サイトに頼らず、自分で考えた手順でSランクが取れた時はものすごい達成感が味わえます。リマスターでハマりすぎたため、4は有料のDLCを購入することにためらいはありませんでした。DLCもかなりやりごたえがあります。

そもそも「シミュレーション」というジャンル自体が、じっくり頭を使うため万人受けしにくく、国民的メジャータイトルになりにくいジャンルではあります。本作も、そのジャンルの壁に加え、独自の「アクション+戦略」というシステムがPVを見ただけでは伝わりづらかったため「隠れた名作」という位置づけに収まってしまっている印象です。

比較的最近のタイトルで言えば、「ユニコーンオーバーロード」のじっくり考える戦略性や、「十三機兵防衛圏」の緊迫感あるバトルパート、あるいは「祇(くにつがみ):Path of the Goddess」のようなアクションと戦略が融合したゲーム性が好きだった人には、間違いなく刺さるポテンシャルを持っています。これらの作品で「自分で戦術を組み立てる楽しさ」に目覚めた人には、ぜひとも本作の唯一無二のシステムを体験してみてほしいです。

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