超美麗なグラフィックと絶妙な難易度のアドベンチャーゲーム。
ただしパワハラ親父には最後まで共感できず。
スコア
- [ストーリー・シナリオ] : ★★★☆☆ 3
- [キャラクター] : ★★☆☆☆ 2
- [世界観] : ★★★★☆ 4
- [グラフィック] : ★★★★★ 5
- [ゲーム性・ユーザビリティ] : ★★★★☆ 4
[ストーリー・シナリオ]
「感動のストーリー」として定評のある本作をプレイしてみました。
北欧神話をベースにしたストーリー自体にそれほど目新しさはありませんが、本作のメインは人間ドラマ、すなわち「親子の絆」です。
親子の絆というテーマは本来、私の「どストライク」なはずなのですが、主人公である親父・クレイトスにどうしても共感できず、あまり心には刺さりませんでした。
(※ちなみに私はこれより前の過去作は未プレイです。過去を知っている人なら、この親父のパワハラの理由も理解できるのかもしれませんが……)
それでも、デコボコ兄弟のサイドストーリー(兄弟愛も私のストライクです)や、1作目のラストの展開には「ほっこり」させられました。ここが良い終わり方だったおかげで、2作目の『ラグナロク』も遊んでみようという気になれました。
なお、ストーリーは完全に繋がっているため、1作目からのプレイを強く推奨します。
[キャラクター]
残念ながら私には、主人公のクレイトスが最後まで共感できませんでした。
「厳しいながらも武骨で寡黙、しかし愛情深い父」という設定を意図しているのでしょうが、私には最後まで結局「ただのパワハラ親父」にしか見えませんでした。
また、昨今の「ポリコレ臭」もかなり強く感じてしまいました。意図的に美女やイケメンを排除しているのでしょうが、おっさんとおばちゃんがタッグを組んで冒険する展開に、一体誰がワクワクするのでしょうか。
[世界観]
北欧神話をベースに、ギリシア神話を少し織り交ぜたような世界観です。
ロキ、ユグドラシル、ゼウスといった名前も出てくるので、これらが前提知識としてあるとより深く楽しめるかもしれません。
[グラフィック]
1作目、2作目ともに、それぞれPS4とPS5最高峰の美麗さです。
セミオープンワールドの風景はとにかく美しく、見知らぬ土地を探索するのが非常に楽しいです。
グラフィックを抑えたスマホゲームばかりやっていた私は、初めて1作目をプレイした時、あまりの美しさに「世の中の技術はここまで来ていたのか」とカルチャーショックを受けました。
[ゲーム性・ユーザビリティ]
ゲーム性は1作目から完成されており、2作目でも大きな変化はありません。初めから完成度が高すぎて、進化の余地が少なかったのだと思います。
戦闘は少々単調に感じました。スキルも「適当にボタンを押しているとなんか強い攻撃が出るな」という感覚で、特に苦労せず敵を倒せてしまいます。そのため、成長要素が逆に面倒に感じる局面もありました。
しかし、後半になって装備が整ってくると、実は色々な戦い方ができるということに気づき、戦闘が少しずつ楽しくなってきます。
アドベンチャーゲームとしての醍醐味
この作品は「戦闘以外の部分」が非常に楽しかったです。
パズルのようなギミックを解きながらダンジョンを進んでいくのですが、これが絶妙な難易度で「これぞアドベンチャーゲーム」という楽しさに溢れています。
カラス集めや鐘を鳴らすギミックなど、忍耐が求められる要素もありますが、これらは無視しても進められるので特にマイナス要素ではありません。
ボートを漕いで未開の地を探索し、ギミックを解いて土地ごとの達成度を上げていく「作業」はとても楽しかったです。ボートに乗っている時のクレイトスは比較的穏やかな父親の顔が見られるので、ボートでの移動時間は好きでした。
[総評]
親子の感動ストーリーを期待していましたが、親父のクレイトスがパワハラすぎて共感しきれず、ストーリーは並みの評価となりました。
ただ、超美麗なグラフィックと、アドベンチャーゲームとしての丁寧で絶妙なバランス調整は一級品です。1作目を終えた後、2作目も続けて遊んでみようと思わせるだけの魅力は十分にあります。
2作目では息子も成長し、親父に反抗したりもします。「いいぞいいぞ、アトレウス頑張れ!」といった感覚でプレイできた分、私は2作目の方がより好きでした。
