(PS5) 十三機兵防衛圏 レビュー|ストーリー期待派がまさかの戦闘にドハマり

PS5

期待していたストーリーは肩透かし。
だけど期待していなかったタワーディフェンスにドハマり。


スコア

  • [ストーリー・シナリオ] : ★★★★☆ 4
  • [キャラクター] : ★★★★★ 5
  • [世界観] : ★★★☆☆ 3
  • [グラフィック] : ★★★☆☆ 3
  • [ゲーム性・ユーザビリティ] : ★★★★★ 5

[ストーリー・シナリオ]

ストーリーがとても良いというレビューが多かったのでプレイしてみましたが、期待値が高すぎたためか、良かったけれど絶賛するほどじゃないかな、というのが率直な感想でした。

サスペンス系のストーリーで感動要素は少なめ。分かってしまうとそれほど複雑な話ではないのですが、キャラクターを切り替えて進めさせたり、時間軸を曖昧にしたりという手法で、あえて難しい話に見せているような印象を受けてしまいました。

勘の良い人は、ストーリー全体の謎については早々に予想できてしまうレベルです。
ただ、クリア後に「あの若者たちが幸せに過ごせているか」が気になっていたので、後日談が丁寧に書かれていたのは非常に好印象でした。

[キャラクター]

このゲームはストーリーはある程度で、本質は「キャラゲー」なんだと思います。キャラ絵は味があってとても綺麗です。

最初は13人も覚えられる自信がなかったのですが、最後には全員の名前も性格も覚えてしまって、推しキャラに”ちゃん”付けしちゃう始末でした。
そもそもシナリオのすべてがキャラクターのプロモーションのような構成なので、最後にはほぼ全員に愛着が湧くようになっています。

私が一番初めに終えたシナリオは「冬坂五百里編」でした。放課後に友達と買い食いを楽しむ普通の女子高生を淡々と見せられたあと、敵の襲来から逃げ惑う人々の流れにも動じず、運命を受け入れて騎兵に乗り込む最後のシーンは、さすがに格好良すぎて鳥肌ものでした。

[世界観]

SFにジャンル分けされるのでしょうか。コミカルな展開も多少ありますが、全体的に暗い印象の世界観です。

[グラフィック]

ストーリーを追う「追憶編」に関しては普通、といった感想です。
バトルパートの「崩壊編」では自キャラも敵キャラも抽象化されたドットで表現されています。これには設定上の理由が色々とあるようなのですが、そうは言っても個人的には少し手抜きに感じてしまいました。

[ゲーム性・ユーザビリティ]

「追憶編」では、キャラを動かして話を進めていく作業が多少面倒に感じてしまいました。
ただ、分岐は多いものの、どのルートが「済み」でどこが未開放かが一目で分かる仕組みになっていたので、手探り感によるストレスはそれほど感じませんでした。


実は「崩壊編」こそが本番だった

実は、私が最後までハマってしまったのはこちらのバトルパートでした。

タワーディフェンスというジャンルをこのゲームで初めてプレイしたのですが、戦略性があって良いですね。
キャラごとに戦闘能力の差があり、どう配置してどう移動させるか。ちゃんと難易度も選べるので、この手のゲームが苦手な人でも手詰まりになることは少ないと思います。

大量の雑魚敵を大型ミサイル一発で吹き飛ばす快感は、ぜひ味わってほしいポイントです。
グラフィックは抽象化されたドット絵で残念と書きましたが、プレイしているうちに慣れてくるので支障はありません。

「崩壊編」を楽しめたのは、間違いなく「追憶編」によるキャラクター描写の積み重ねがあったからこそ。思い入れが増したキャラクターを強化して戦うのは、理屈抜きに楽しいです。
クリア後、このリアルタイム・タワーディフェンスが面白すぎたので似たようなゲームを探したのですが、この絶妙なプレイ感の作品はなかなか見当たりませんね。

[総評]

私はトロフィー100%獲得後、エンドレスモードを少しプレイして50時間程度でした。手際の良い人ならもっと早くクリアできると思うので、あまり構えずに始められるボリュームです。

ストーリー面では期待値が高すぎたせいか「肩透かし」を感じた部分もありましたが、決してつまらないわけではありません。キャラクターの見せ方の巧さや、期待していなかったタワーディフェンスの楽しさが勝り、全体的な満足度は非常に高かったです。

ストーリーのパズルを解くのが好きな人や、戦略を練るのが好きな人には、間違いなくおすすめできる一作です。

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