世界観やシナリオ、キャラクターは唯一無二の名作。
ただしゲームとしては超絶望級のクソゲー。
プレイ時間
49時間
スコア
- [ストーリー・シナリオ] : ★★★★★ 5
- [キャラクター] : ★★★★★ 5
- [世界観] : ★★★★★ 5
- [グラフィック] : ★★★☆☆ 3
- [ゲーム性・ユーザビリティ] : ★☆☆☆☆ 1
[ストーリー・シナリオ]
熱狂的なファンがいるのも頷けました。私が過去にプレイしたゲームの中でも、ストーリー・シナリオ部門でいえば間違いなくTOP10に入る傑作です。
感動系のストーリーではありませんが、コミカルで残虐なミステリーという、他でなかなか体験したことのない作品でした。最後にどんでん返しもあり、数々の伏線も回収されるため、終わり方も個人的に納得感がありました。
当初はサイコなキャラクターたちがバトル漫画のように楽しんでコロしあいをする展開なのかと思っていましたが、そうではなく、みんな葛藤しながらコロしあうというストーリーで、個性的なキャラクター達をうまく活かしたシナリオでした。
ちなみに作品を遊ぶ順番はストーリーが続いているので、1作目、次に2作目の順にプレイするのがオススメです。
[キャラクター]
1作目、2作目ともに、すべてのキャラクターが超個性的でセリフのセンスは抜群です。下ネタにすら知性を感じるほどのセンスがありました。ハマる人にはとことんハマるキャラクターたちだと思います。
声優陣も非常に豪華です。1作目は「初代ドラえもん」、2作目はさらに「タラちゃん」の声が、40代の私にはぶっ刺さります。
少し残念だったのは、ゲーム中はフルボイスではなく、あいづちのようなセリフの使いまわしが多かった点でした。
[世界観]
ダークでポップな世界感で、どちらかというと少年漫画なノリで私は好きでした。
残虐なシーンも多いので好き嫌いは別れそうですが、コミカルな演出が多いため鬱にさせない絶妙なバランスだと思います。
学級裁判中の音楽はJRPGのバトル中の音楽のようで、良い意味で耳に残る曲ばかりです。
[グラフィック]
キャラクターは味のある2D絵といった感じなので、2010年に発売されたゲームの割に古臭さは感じませんでした。
しかし良いのはキャラクターだけ。1作目の3Dマップや、2次元の板が立っているような「ペラペラ3D」は、私にはどうしてもチープに感じてしまいました。アニメ絵に違和感を感じさせないための工夫だとは思うのですが、それなら素直に2D絵でいいのではと思ってしまいます。
[ゲーム性・ユーザビリティ]
私が手放しでこのゲームを勧められない最大の理由が、この「ゲーム性」です。
1. ミニゲームがクソゲー
学級裁判中に数々のミニゲーム(「ノンストップ議論」「マシンガントークバトル」「閃きアナグラム」「クライマックス推理」)があるのですが、その全てが16bit機以下のクソゲー。しかもスキップできない。
2作目ではさらに追加要素でクソゲーがパワーアップ。シリアス展開が続くことへの息抜き要素なのかもしれませんが、なぜこのレベルのゲームを実装してしまったのか、本当に理解に苦しみます。
2. 推理がクソゲー
本当に途中でやめてしまおうかと思わせたのは「ノンストップ議論」です。
推理するというよりも、「開発者が用意した唯一の正解」を当てる作業です。論理的に考えれば複数の正解が成立してしまう場面でも、唯一の正解を当てなければ進めない。さらに複数のセリフの中から一つをピックアップして、別の正解であるセリフにぶつける。「これ組み合わせ何通りあると思ってるんだ」と、こむずかしく考えてしまう私には絶望的に感じられました。
[総評]
「シナリオ重視」の作品を探しているなら、一見の価値ありです。
ただし、人によってはゲーム性において猛烈なストレスを感じる可能性があることは、あらかじめ覚悟しておいてください。
私はそのストレスがシナリオへの興味を上回ってしまったため、残念ながら完結編である『V3』のプレイは断念し、ネタバレ無しのレビューサイトを確認して満足してしまいました。
※ただ、レビューサイトには作品愛が強い人ほど『V3』は勧めないという感想が多くあり、逆に少し興味がそそられています。いつか苦痛が和らいだその時にはプレイする・・・かも?
セール期間を狙って2,000円以下で購入できるなら、コストパフォーマンスとしては良い作品だと思います。


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